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1. 海外大手ファンド、格上げでベトナム市場に強気　市場成長に期待

　英インデックス開発大手FTSEラッセル(FTSE Russell)がベトナム株式市場を「フロンティア市場」から「第二新興国市場」への格上げを発表したことを受け、ドラゴンキャピタル(Dragon Capital)、ビナキャピタル(VinaCapital)、JPモルガン(JPMorgan)、ピンエリートファンド(Pyn Elite Fund)などの主要海外ファンドが相次いでベトナム市場の将来に強気な見方を示した。

ドラゴンキャピタル：「今後5年で過去15年分の成長」

　ドラゴンキャピタルのレ・アイン・トゥアン社長は、今回の格上げは10年以上にわたる努力の成果で、市場の成熟を示す重要な節目だと強調した。

　同氏は「今後5年間でベトナム株式市場は過去10〜15年分に匹敵する発展を遂げる」と述べ、最終的な目標はMSCIによる新興国市場への格上げだとした。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞(記事本文には、VN指数の新目標のチャートあり)

ベトナム企業詳細調査レポート

2. 週間☆アクセス数上位ランキング！（2025年10月13日～2025年10月19日）

　このコーナーでは、前週のベトナム株・経済情報（www.viet-kabu.com）のアクセス数の多かった記事を紹介いたします。

1 位 ビンG、シニア向け高級都市「ビン・ニュー・ホライズン」を発表

　地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は、シニア世代向けの国際基準を満たす高級複合都市・サービス「ビン・ニュー・ホライズン(Vin New Horizon)」を発表した。

　VICの新たな戦略の柱として、シニア世代が健康で楽しく、有意義に暮らせる環境を提供する。

都市構造：6つの柱で生活を支える

　「ビン・ニュー・ホライズン」は、健康・享受・幸福・つながり・長寿・安寧の6つの柱で構成される。20～50ha規模の都市には、居住・休養・医療・学習・娯楽の各サービスが統合されている。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞


2 位 マサン傘下小売大手、25年Q3売上高が過去最高　年末商戦で成長加速へ

　畜産飼料、食品・飲料、鉱山採掘、金融事業を手掛けるマサングループ[MSN](Masan Group)の傘下で、国内最大の近代小売企業であるウィンコマース貿易サービス(Wincommerce＝WCM)は、2025年7～9月の売上高が10兆VND(約570億円)を突破し、設立以来の最高を更新した。同社が運営するスーパーマーケット「ウィンマート」とコンビニエンスストア「ウィンマート・プラス」の店舗数は9月末時点で約4300店に達し、国内小売業の近代化を主導している。

小売市場の力強い回復

　調査会社インサイト・アジア(Insight Asia)によると、ベトナムの小売市場規模は3097億USD(約47兆円)で、このうち近代的小売チャネルが27％を占めている。2005年の15％から大きく拡大し、2030年には35％に上昇する見通しだ。年平均成長率は約+12％と、東南アジア地域で最も高い水準にある。

　また、統計総局（GSO）によると、2025年1〜9月期の小売売上高(推定値)は前年同期比+9.5％増の約5176兆VND(約29.6億円)となった。9月単月では前年同月比+11.3％増と、年初来の最高伸びを記録した。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞

3. 今週の銘柄評価

■ダットサイングループ[DXG]■―住宅事業拡大で業績押上げ期待、投資評価「買い」―　

　BIDV証券[BSI](BIDV Securities)は東南部地方を主な営業地域とする不動産開発・仲介大手ダットサイングループ[DXG](Dat Xanh Group)株の理論株価を1株2万7400VND(約156円)と評価し、投資評価を「買い(Buy)」とした。

　ハノイ証券取引所(HNX)は、レガルグループ(Regal Group)株1億8000万株(銘柄コード「RGG」)の取引登録を承認した。同社は不動産事業を中心に展開するDXG傘下の企業だ。

　子会社関連では、DXGがサイゴン川沿いでの新規プロジェクト開発を子会社に認可する方針を承認した。ただし、どの子会社が事業主体となるかは現時点で公表されていない。

　同プロジェクトは、商業施設併設の高層マンション開発で、敷地面積2万3000m2、地上40階建て6棟、延べ床面積28万6000m2、総戸数約3000戸、投資総額約7兆VND(約円)を予定している。法的手続きも進んでおり、投資方針と設計計画の承認を完了している。

　DXGは2025年9月初旬、「The Prive」プロジェクトの第1期販売で4棟1027戸が完売したと発表した。

　BSIは、初回販売の結果を「非常に好調」と評価し、販売価格と販売戸数の見通しを上方修正した。2025年の平均販売価格を+20％引き上げ、1m2あたり1億2000万VND(約68億円)、販売戸数を+67％増の1588戸と予想している。

　BSIは、2025年の新規販売額見通しを+86％引き上げ、約18兆5810億VND(約1060億円)に修正した。売上高予想を4兆0890億VND(約230億円)で据え置いたが、親会社株主帰属利益予想を+9.6％上方修正して3180億VND(約18億円、前年比+26％増)としている。

4. 編集後記

　毎週、スタッフの持ち回りでお届けする「編集後記」。
　今週はベトナム人スタッフのNguyen Nhanより、「コンデンスミルクをつけて食べるバインミー」のお話です。

　私にとって、バインミーをコンデンスミルクに浸して食べるのは、子どものころから慣れ親しんだ懐かしい習慣です。外はカリッと香ばしく、中はふんわりとしたパンに、濃厚で甘いミルクが合わさると、本当にたまらない美味しさになります。

　お気に入りのブランドは、ベトナム最大の乳製品メーカーであるビナミルク(Vinamilk)の「オントー(Ong Tho)」です。缶タイプ、紙パック、チューブタイプなどいくつか種類がありますが、私はチューブタイプが一番好きです。スプーンを使わず、軽く絞るだけでパンにかけられるのでとても便利です。

　バインミーは、家の近くのスーパーマーケット「ゴー！(GO!)」でよく買います。私は焼きたてのタイミングを見計らって買うことが多いです。外はカリカリで香りがよく、そこに少しだけコンデンスミルクを加えると、素朴な味がぐっと引き立ちます。

　朝の忙しい時間でも、これがあればちょっと幸せな気分で一日を始めることができます。

　今週はここまでです。また次回、お会いしましょう。

　皆さんもぜひ一度試してみてくださいね。

photo by Nguyen Nhan
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今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベ トナム株・経済情報」をよろしくお願いいたします。